アパレル業界に特化した販売管理・在庫管理システムを、SaaS方式で提供
ジェイモードエンタープライズ
創業時から、世界展開を視野に入れている
デフレと喧伝される2010年の経済の中で、多くのアパレル業界は、生産拠点を海外に移して、品質の担保と低コストという矛盾する条件をクリアさせてきた。さらに、海外を生産の場ではなく、消費マーケットとしてとらえグローバルに展開しようとするアパレル企業も出てきた。機を見るに敏なアパレル業界は、ビジネスの潮流でも先へ先へと進もうとするプレーヤーが多いようだ。
世界へ流行を発信する原宿にほど近い代々木にオフィスを持つジェイモードエンタープライズは、そんなアパレル業界に特化した販売管理・在庫、店舗、物流のトータルシステムをSaaS方式で提供している。
ユーザビリティ重視の画面デザインや操作性、データハンドリングのリアルタイム性にこだわった主力製品の「ファッションマネージャー」は、国内外合わせて1000店舗以上ものユーザーを持っている。
アパレル業界にフォーカスした理由は、その業界が持つ特異な業務プロセスにあると代表取締役社長の大久保勝広氏が説明してくれた。

ジェイモードエンタープライズ
代表取締役社長
大久保 勝広氏
「受託ビジネスではなく、自社製品で勝負するというのは、創業当時からの目標でした。そこで目を付けたのが、アパレル業界だったのです。多くの小売業の場合、商品は在庫となって保管され、長期的に商品コードを管理する必要があります。これに対して、アパレル業界は季節ごとに商品が発生し、売り切ってしまいます。そのため、商品コードが発生してから消えるまでのサイクルが非常に短い。これは、明らかに他の小売業界とは異なる特殊な世界です。そのため、在庫管理システムを開発するにあたって専用のアプローチが必要なのです。汎用的な在庫管理や受発注の業務システムで勝負しても、企業規模や資本力の問題もあるので、大手に太刀打ちすることは難しい。しかし、特殊な業界に特化して、マーケットこそ小さいけれども、製品の品質やサポート力を追求することで、勝機があると考えたのです」
エンジニアを中心としたメンバーで創業。華やかな世界に見えるアパレル業界を技術屋視線で見てみれば、そこにはビジネスの芽があったのだ。
さらに、アパレル業界に目を向けた理由には、もうひとつあると、大久保氏は言う。それは、海外展開だ。
「アパレル業界に注目したもうひとつの理由は、海外展開を視野に入れているからです。社名が『ジェイモードエンタープライズ』と、非常に長い(笑)。これは、海外でも通用する社名にしたかったからです。シンガポール資本の企業に在籍していたことがあり、海外展開が身近だったこともあります。業種は特化していますが、海外に視野を向ければ広大なマーケットが広がっていますからね。面白いことに、弊社の製品をリリースしたときに、興味を持ってくれたのは、裏原宿のショップと海外の外資系ファッションブランドだったのです」
創業当時から世界を意識し製品開発をした。そして、その狙い通りに外資系ファッションブランドからの引き合いがあった。製品のバージョンアップで、世界展開する外資系ファッションブランドのビジネス慣習へ対応する機能を追加していったという。












